BCP(Business Continuity Plan)とは、ビジネス継続計画の略で、
不測の事態が起こった場合に、迅速に重要な業務を復旧・継続させるための計画を指します。
災害・サイバーテロ・パンデミックなどが起こることを想定して、事前に対応を作成しておく、ということが根本的な考え方になります。
何が起こるかわからないから、何も準備しない、ということでは、何かが発生してしまった時の初動が遅くなってしまいます。
ある程度のケースに備えて、在庫や生産能力に余裕を持たせておくことが、緊急時には役に立つことがあります。
SCMにおいては、短期的に見たら無駄なコスト要因である余分な在庫や生産余力は、中長期的に見て災害発生時には必要になる、ということです。
つまり、経営判断として、どの程度不測の事態に備えて余力を持つのかは、時間軸での全体最適を考えた経営判断にほかなりません。
サプライチェーンマネジメントにおいて、BCPの観点から、目先の効率化だけではなく、災害時でも復旧しやすい設計を念頭に置くことは非常に重要です。
