コスト・プラス契約

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コスト・プラス契約(Cost-Plus Contract)とは、実際にかかったコストにマージンをアドオンして価格を決める契約方式です。
この契約形態は、不確実性が高いプロジェクトや予測が難しいコスト構造を持つ取引において使用される契約方式です。

サプライヤーに一定のマージンを確約することにより、コストよりもクオリティを優先することを明確にできます。
また、サプライヤーのコスト構造を見える化させることができ、無駄な部分や調整可能なコストを見えるようにすることで、コスト削減を図ることにもつなげられます。

買う立場からの契約ではなく、必要なコストとマージンを認めることにより、サプライヤーをパートナーとして考え、サプライチェーン全体の最適化を図ろうとする契約方法ということです。
また、成果に応じた追加の報酬を支払うなど、インセンティブを与えることができます。

一方で、サプライヤーがコスト削減の意識が低くなってしまうリスクもあるので、この点については注意を払う必要があります。全般のコストについても見える化をして、評価・指導できる能力があることが求められます。

マークアップ契約方法というのもありますが、こちらはコスト(原価・人件費など全般)ではなく仕入原価に対してマージンを加算する方法となります。マージンを加算する元が仕入原価なのか、コスト(製造原価+間接費)なのかの違いです。
コストプラス契約では、仕入原価・人件費・間接経費など様々なコストを見える化することが重要になります。

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