MOQ(Minimum Order Quantity)

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MOQ(Minimum Order Quantity)とは、最低発注量のことです。
MOQが100個の場合、発注量は100個以上にする必要があります。
50個しか必要ないからと言って、発注量を50個にすることはできません。
MOQは契約条件として必ず早期から確認すべきポイントで、なぜかというとMOQが交渉の終盤で分かった時に交渉がやり直しになってしまうくらい重要な要素だからです。

在庫には物流・保管にコストがかかりますし、在庫を大量にかかることで売れ残りリスク、品質劣化リスクを抱えることになります。
食品であれば賞味期限切れになってしまう可能性も考慮が必要です。
ですので、何がいくらなのかという値段の条件が出てきたときに、それがいくつが最低発注ロットなのかがわからなければトータルのコストがわからない状態であることに注意を払う必要があります。
そうしないと、一見安く見えた契約が、MOQが必要量の2倍だったら全く意味がないものになります。
そして、MOQを必要量に下げた場合、価格が上がってしまって魅力的な取引ではなくなることも発生します。
こういうことが交渉の終盤に判明すると、あわてて交渉を巻き直したり、別のサプライヤーを探したり、結局高いコストで調達する羽目になったりします。

MOQは、サプライヤーが利益を確保するために、ある一定ボリューム以上でなら実現できる生産性や原料効率などで決まってきます。
ですので、MOQを下げることは簡単ではありません。
逆に、MOQをもっと上げることで価格を下げることができますので、どうにかMOQを上げても成り立つサプライチェーンの組み立てができないかを考える方が、よりWin-Winの取り引きに近づきます。

このように、SCMの中ではMOQは非常に重要な要素になります。必ず契約の際はMOQがいくつなのかを意識して交渉・取引・契約を行うべきです。
また、SPQ(Standard Packing Quantity)とは最小発注単位、SNP(Standard Number of Package)とは出荷梱包のことです。
SPQが100個だと、発注量は100個、200個、300個・・・など100の倍数でないとなりません。
SNPが100個の場合、カートンボックスやダンボールなどの梱包材に100個の商品が入っていることを意味します。多くの場合SNPが100個の場合、MOQやSPQも100個となります。

SPQ・SNPなどの情報も見積書に書かれていることがありますので、見落とさないことが重要です。

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