内製比率

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内製比率(In-house Production Ratio)とは、自社で製造を行うものと、外部から調達するものの比率を表す言葉です。

内製比率は、調達リスクとコスト・納期のバランスをどこでとるかという、SCMにおいても重要な指標になります。
すべて内製化することには、自社の工場でトラブルがあった場合にすべての出荷が止まってしまうリスクがあります。一方で、すべてを外注にしてしまうと、コストが高くなりますし、柔軟性も失われてしまいます。

内製化のメリットとしては、
①自社に製造のノウハウが溜まる。それにより、外部に対する交渉力も上がる
②契約などの交渉コストと交渉期間を押さえることができる
③自社の都合での製造ができる
といったことが挙げられます。

一方で、外部調達のメリットとしては、
①仕入先のノウハウを活用できる
②自社の設備投資がかからない
③その他の活動(コアコンピタンス)に注力できる
というようなものがあります。

どちらにもメリット・デメリットがあり、正解というようなことはありません。
すべては、経営方針としてどういうバランスで行うのか、決め事であるということです。
賢い企業は、この内製比率に注意を払い、自らの経営戦略と合致するようにコントロールを行っています。

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