FTA(Free Trade Agreement, 自由貿易協定)とは、貿易で関税や規制などを軽減したいr撤廃する取り決めのことです。
FTAにより、特定の相手国との貿易だけに絞って制限を緩めることによって、自国に不利にならないように経済活動を強化していくことができます。
FTAの特徴
- 関税削減・撤廃: 特定の商品やサービスにかかる関税を減らす、あるいは廃止することで、貿易コストを下げます。
- 非関税障壁の削減: 規制や手続きを簡素化し、輸出入をスムーズにします。
- 特定の国・地域間での取り決め: FTAは多国間協定よりも、より狭い範囲の国や地域間で締結されることが一般的です。
- 経済活動の拡大: 貿易の活性化を通じて経済成長を目指します。
例えば、日本は主食のコメについては、約77万玄米トン/年(豪州は+8.4千トン)までは輸入関税を0%とし、それを超える分については341円/㎏の関税をかけております。
この超過分の関税は非常に高額になりますので、日本の農家保護のために厳しい輸入規制をかけている状況です。
RCEP(地域的な包括的経済連携協定)や、CPTPP(包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定)においても、日本はコメを「重要品目」として位置づけ、関税削減や輸入枠の拡大を適用しませんでした。日米貿易協定でもコメの完全な市場開放を拒否しましたほどです。
このように、FTAで特定国との協議の中で、重要品目や戦略品目などについて特別な条項を盛り込むことができます。
FTAにより、より自国に有利になるような条件で、貿易の円滑化を図り加盟国間の経済関係を強化を目指すことができるということです。
