生産統制

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生産統制とは、計画通りに生産を行うようコントロールをすることです。生産統制には、「現品管理」「進捗管理」「余力管理」の大きく3つの要素があります。

1.現品管理
現品管理は、原料・中間品(仕掛品)・製品のそれぞれの現物がどれだけあるのかを管理することです。実際のものが計画通りあるのかどうかを確認することで、生産に問題がないかを確認することができます。リアルタイムに現品を確認することにより、できるだけ早い段階で在庫差異や不良の発見を行うことができ、原因の特定・対策の実施がスピーディに行えます。

2.進捗管理
進捗管理は、生産計画通りに製造工程が進んでいるかどうかを確認することです。進捗管理で重要なのは、いつの時点でどの量の生産が終わっているべきなのかがあらかじめ定められていることです。ここが不明確だと、生産がうまくいっているのか、いつ終わるのかがわかりません。そして進捗管理を行うことにより、生産の遅れがあれば別の生産ラインから人を移すことや生産計画を組み替えるなど、生産計画の修正を図ることができます。

3.余力管理
余力管理は、生産の人・モノ・金の余力を管理することです。生産にはトラブルがつきもので、計画通り原料が届かなかったり、歩留まりが悪かったり、急に出荷量の増加があり生産も増やさなければならなかったり、機械が止まったり、と様々なことが発生します。ですので、人・モノ・金にはある程度余力がある方が、こういったトラブルへの対応力が上がります。えてして、全く余裕がないときに限ってトラブルが発生することもあります。それは、普段から余力管理を行っていないからかもしれません。

このように、生産統制とは、生産計画通り生産を行うようコントロールすることですが、「現品管理」「進捗管理」「余力管理」が重要です。

  • 現品管理は「物」の流れを制御し、進捗管理は計画に対して「プロセスの進み具合」を確認し、余力管理は生産リソースがどの程度余裕を持っているかを把握します。
  • これらは互いに関連しており、1つでも欠けると全体の効率が低下する可能性があります。
  • 例えば、現品管理が不十分だと材料不足で進捗が遅れ、余力にも負担がかかることがあります。

これらの管理機能を統合的に運用することで、生産現場の安定性や柔軟性を確保し、効率的な生産が可能になります。

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