経済的発注点

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経済的発注点(Economic Order Point, EOP)とは、発注によるコストを最小化する発注点のことです。
①発注して在庫を移動させるにはコストがかかる
②移動させるコストは、移動量が多ければ、1個当たりのコストは小さくなる
③発注することそのものにもコストがかかる
④在庫には保管のコストがかかる
というような発注・物流・在庫に関するコストを整理すると、次のような図がかけます。

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経済的発注量

発注費用と保管費用が交わるところが、一番コストが安くなる発注量=経済的発注量ということです。
経済的発注量は、次のように数式化できます。

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経済的発注量の弱点は、需要変動に弱いことです。経済的発注量の決め方は欠品しないように安全在庫を計算しているわけではなく、あくまでコスト最適を計算しています。そのため、需要変動が大きいものには適用させると、思った通りにならないことになります。

また、経済的発注量は、1回あたりの発注費用を計算する必要があり、これが非常に実践的には難しいです。実際にはいろいろなものを組み合わせて発注を行ったり、時々の条件が違ったりと、1回あたりの発注費用というのは実績を明確化するのも、1アイテムごとに分解するのも難しかったりします。

したがって、基本的な概念として「発注コストや保管コストを最適にするように発注量を計算するべき」という大まかなイメージを持つのが大事です。

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