売掛金とは、販売時に代金を回収するのではなく、後日代金を払ってもらうこと。逆に買掛金は、仕入れの代金を後日支払うこと。
この、物のやり取りとお金のやり取りの期間の差を「支払いサイト」と呼ぶ。
売掛金があることによって、
1.お金のやり取りをまとめて行うことで、業務負荷を軽減や、不正の防止につながる
2.顧客・取引先との関係の強化につながる
3.支払い条件での差別化ができ、顧客へのサービス向上ができる
というメリットがあります。
一方で、売掛金があることでキャッシュフローの悪化や、顧客が倒産した時に売り上げを回収できないリスクが出ます。
買掛金のメリットとしては、支払いを先延ばしすることで、
1.販売後に原料の代金を支払うことでキャッシュフローを改善できる
2.即時払い不要のため、より多くの資材や商品の仕入れが可能になる
ということが挙げられます。
キャッシュフローをよくするためには、できるだけ買掛金を多くして、売掛金を少なくすることが重要です。一方で、顧客に対するサービスや、原料サプライヤーとの関係強化の面では、逆に売掛金・買掛金をうまく使う必要があります。
サプライチェーンマネジメントにおいて、原料の購入において「支払いサイト」や「買掛金」の設定が1つの契約条件になってきます。価格交渉では支払いサイトを長くする代わりにディスカウントを求めたり、物の納品を分割して支払いサイトを短くしたり、といろいろな工夫ができます。
