クロスドッキング

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クロスドッキングとは、物流拠点に在庫を持たないで、店舗への配送に必要な分だけサプライヤーから納品して店別に仕分けをして配送する方法です。
在庫を持たないということと、サプライヤーからの納品を組み合わせる、という部分がポイントです。

物流センターの種類には、在庫を持つDC(Distribution Center)と、在庫を持たないTC(Trancefer Center)の2種類に大別できます。
クロスドッキングは、DCやTCで在庫を持っていない商品を、出荷に必要な分だけサプライヤーが納品してきて、それをほかの商品と合わせて出荷する方式です。
TCではすべてのアイテムがクロスドッキングとなり、DCでは在庫の商品ととクロスドッキングの商品の組み合わせとなります。

クロスドッキングは、戦後アメリカで一部のスーパーマーケットで保管スペースの削減のために採用されるようになりましたが、1980年代に米国の小売業者ウォルマートがクロスドッキングを本格的に取り組むようになったことで有名になりました。

クロスドッキングのメリットは、
①在庫を持たないので、コストやリスクが減る
②保管スペースがないセンターでも対応できる
③高鮮度のものを店舗に届けられる
ということです。

一方でデメリットもあり、
①クロスドッキングする商品待ちになるのでリードタイムが長くなる
②在庫がないので需要変動に弱く、欠品しやすい
③一つのサプライヤーが遅れることで、店舗への配送スケジュールがすべて遅れる
ということで、高度な管理が必要になるのがクロスドッキングです。

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