ロジスティクスとは、モノの流れを最適化する取り組みです。ある点からある点までにモノをコストや労力をかけずに動かすことを指します。
ロジスティクスはもともと軍事用語で「兵站」を意味します。ミリタリー・ロジスティクスとは、装備や装備などの物品を無駄なく・欠品なく後方から前線へ送る活動です。
古代ギリシャ・ローマ時代には「ロジステウス(logisteus)」と呼ばれる役職が補給や財務を担当しており、ロジスティクスの語源となります。
ナポレオンは 「戦争は兵站なり」 と述べ、兵士への補給を重視し、軍の補給を迅速化するための戦略を確立し、数々の戦争に勝利し版図を広げました。
ロジスティクスは、単なる物流を意味する言葉ではなく、経営的に最適な物流活動というニュアンスです。
さらにサプライチェーンマネジメントとロジスティクスの違いは、サプライチェーンマネジメントは「サプライヤー」も含んだ物流の最適化で、ロジスティクスはどちらかというと自社内の物流の最適化です。
ロジスティクスの主な目的
- コスト削減 – 輸送や在庫管理の無駄を減らす
- リードタイム短縮 – 顧客にできるだけ早く商品を届ける
- 在庫管理の最適化 – 必要な分だけ在庫を持ち、無駄をなくす
- 品質管理 – 適切な温度や湿度など、輸送中の品質を維持
などです。ロジスティクスは、コスト競争力を高めることや、サービス水準の向上にとっても非常に重要な論点です。
ちなみに、ロジックとロジスティクスは似ていますが、語源は全く違うとのことです。
