収益性とは、企業がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを測る指標です。その中でも売上高経常利益率(「経常」と呼ばれることもある)は、売上に対する経常利益の割合を示し、企業の収益構造を分析する際に重要な指標となります。例えば、経常利益が100円で売上が1000円なら、売上高経常利益率は10%ですが、売上が200円なら50%となり、より効率よく利益を生み出していることが分かります。
企業の収益性を測る際には、以下の指標が特に重要です。
- 売上高営業利益率: 「営業利益」=本業による利益を売上で割ったもの。本業の収益性を判断する指標。
- 売上高経常利益率: 「経常利益」=本業の儲けに営業外収益を加えたものを売上で割ったもの
- ROI(投資収益率): 投資額に対して得られる利益の割合を示し、設備投資やマーケティング活動の効果測定に活用。
- ROA(総資産投機純利益率): 企業の総資産を活用してどれだけの利益を生み出しているかを示し、資産の効率性を測る指標。
SCMでは、会社全体のサプライチェーン効率化のために、多額な情報システムや物流インフラの構築を検討する場面がでてきます。その時には特にROI(投資収益率)が重要で、その投資をいつ回収できるのかを考えることになります。さらに、収益性の指標を活用することで、企業の収益性を向上させるための戦略を立てることができます。
