回収期間法

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回収期間法とは、投資をいつ回収しきれるかの期間を計算し、投資対効果を評価する指標です。回収期間法は、将来のキャッシュフローを加算していき、投資額と同じになるまでの期間を計算します。回収期間が短い方がリスクが低いと判断できます。例えば、投資が100万円で、月に10万円ずつ利益=キャッシュが増えるのであれば、回収期間は10か月ということになります。

ただ、回収期間法は、単純にいつまでに回収できるかを計算するため、投資の効果の大きさは評価しません。例えば、投資が240万円で、月に20万円ずつ利益を出す場合、回収期間は12か月となります。上記の例では、投資が100万円で、月に10万円ずつ利益が増える場合の回収期間は10か月でしたので、こちらの方が回収期間が短く、「良い」投資と判断されるのが回収期間法の特徴です。

しかし、回収後の収益を考慮すると、月に利益が10万円増える投資と、20万円増える投資を比べると、当然20万円の方が収益性が高い投資となります。このように、回収期間法では投資の効果の大きさを評価しない点に注意が必要です。

回収期間法のメリットは、直感的にわかりやすく計算が簡単であることです。長期にわたって投資対効果が得られるか不確実な場合や、早く回収できることを重視する場合は、回収期間法を活用するとよいでしょう。

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