汎用技術(GPT:General Purpose Technology)

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汎用技術(GPT)とは、社会に大きな影響を与え、様々な分野で活用される基礎的な技術です。平成30年版情報通信白書において、次の26の技術が「汎用技術」として整理されました。

1.植物の栽培化
2.動物の家畜化
3.鉱石の製錬
4.車輪
5.筆記
6.青銅
7.鉄
8.水車
9.3本マスト船
10.活版印刷
11.工場システム
12.車輪
13.鉄道
14.鉄蒸気船
15.内燃エンジン
16.電気
17.自動車
18.飛行機
19.大量生産
20.コンピューター
21.リーン生産方式
22.インターネット
23.バイオテクノロジー
24.バーチャルビジネス
25.ナノテクノロジー
26.人工知能

これらの技術が、人類の爆発的な発展を支えてきたのです。

サプライチェーン・マネジメントの観点でも、物流や生産に関する技術が多く取り上げられています。つまり、「汎用技術」によってサプライチェーンが進化してきたのです。

また、汎用技術が経済効果を発揮するには、登場から普及までタイムラグがあります。これは、技術を最大限に活かすための補完的なイノベーションが必要だからです。例えば、電力は当初、蒸気機関の置き換えに過ぎませんでしたが、小型モーターによる工場レイアウトの変革を経て、初めてその真価を発揮しました。つまり、技術だけでなく、それに対応した仕組みの変化が不可欠なのです。
また、新技術は、研究開発から市場化の「整備期」に投資バブルと恐慌を引き起こすことがあります。しかし、これらを乗り越えることで、技術は最終的に「普及期」へと移行し、社会に定着していきます。

社会を変えるような技術が現れたときに、投資バブルと恐慌を引き起こすことがありますが、それを乗り越えて最終的に社会に定着する、ということに注意を払う必要があります。

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