直接調達とは、原料を直接生産者から調達することで、間に商社や卸などを介さない調達方法です。
直接取引のメリットは、商流が間に入らない分、価格を抑えられることや、ダイレクトに生産者とつながることで生産地・原料の情報をより多く得ることができることです。
一方でデメリットとしては、直接契約になるので取り引きボリュームが大きくなったり、在庫イレギュラーの逃がし先がなくなったりとリスクを抱えることになります。
サプライチェーンマネジメントにおいて、全体のコスト・納期・品質をバランスよく最適化させることが重要で、直接調達はその一つの手段・選択肢となります。
すべての場合で直接取引が良いということはありません。
ただ、直接取引を全く検討もしないという姿勢は、サプライチェーンマネジメントを行おうという考えは捨てていると言えます。
取り引きしやすいところからしか調達しない、調達について何もリスクを取らない、というスタンスでは、今後資源の奪い合いになるグローバルの競争の中では生き残れないでしょう。
