マシニングセンター(Machining Censter)とは、工具の自動交換機能が付いたNC工作機械のことです。
NC工作機械は、コンピューター制御された製造設備(つまり手動の操作でないということ)なので、マシニングセンターはさらに発展した製造設備ということです。
マシニングセンターは、主に金属部品の精密加工に使用され、製造業の自動化と高精度化を支える重要な装置です。
1台でフライス削り、穴あけ、タップ加工(ねじ切り)などを自動で行え、それらの工具が自動工具交換装置(ATC:Automatic Tool Changer)で自動交換して、連続して複数の処理を行ってくれます。
マシニングセンターの誕生は以外にも早く、1958年にケアンズ・ウィーバー(Cincinnati Milacron社)がアメリカで世界初のマシニングセンターを開発したとされています。
NC工作機械が1952年に誕生したので、わずか6年で自動工具交換装置まで実装したという速さです。
単一加工のNC工作機械から自動複数加工のマシニングセンターへの進化から、次の自動化の段階がFA(ファクトリーオートメーション)です。
FA(ファクトリーオートメーション)は、工場全ラインの自動化ということです。
産業用ロボットがワーク(加工物)を自動でセット・取り出しをし、AGV(無人搬送車)がマシニングセンターにワークを供給、マシニングセンタで複雑な加工を行い、加工後の検査も自動で行う、というように複数の技術の組み合わせにより、工場全体を自動化するというのがFAです。
今後、FAの発展系として「スマートファクトリー」化、つまり、IoT(Internet of Things)・RFID・画像診断・AI学習などの発展により、より高度なオートメーション化が進んでいくと予測されています。
